2012年03月20日

認知症介護の現場から

介護の仕事をするようになってから、ご本人はもちろんの事、そのご家族との関わりのの重要さを痛感する。

特に僕の所属する「小規模多機能型居宅介護事業所」は入所型の施設ではなく、あくまでも在宅の生活を継続する上で高齢者ご本人の日常生活状の「つまずき」や、ご家族の介護負担の軽減をサポートしている。

通って頂き、のんびりと日中の時間を過ごして食事や入浴をして頂いたり、訪問で調理・買い物・環境整備(清掃など)をしたり、必要な時は必要なだけ宿泊して頂いたり・・・

通所・訪問介護・ショートステイを複合的に行う事、それが「多機能」と言う名前の所以である。

高齢者の方は身体機能の低下や疾病などで今まで出来ていた事が次第に出来なくなっていく。

それに認知症が加われば従来の日常生活を継続するのは並大抵の事ではない。

と言うよりは継続不可能と言う方が正確かもしれない。

まだ、家族と同居の方はある程度ご家族の支援のもとで暮らしているがそれも限度がある。
いくらご家族が頑張ってもご家族が介護に疲弊してしまい、最悪DVにつながることもある。

ましてや独居の高齢者となれば言わずもがなだ。

それでも「その人らしい生活」を維持していく為に「小規模多機能」は存在する。

住み慣れた家・地域、そして家族との生活。
それを維持しながら老後を穏やかに過ごしていただく。
それが我々の仕事だ。

介護と言うと何でもかんでも世話をするという印象を持たれる方も多いと思うが、実際には「出来る事は自分でして頂く」と言うのが基本だ。

何でもしてあげると言うのはとても親切に感じるが実はとても残酷な事でもある。

その方の出来る事を取り上げてしまうことにもなるし、それにより残存機能を低下させてしまう。

ご本人の尊厳を傷つけてしまう事にもなりかねない。

何でも介助する方が、実は介助者にとっては楽であったりもする。

自分のペースで仕事が出来るからだ。

でも、時間がかかっても失敗しても、そをれをじっと見守りながらご本人にして頂く方が介助者は忍耐が必要だったりする。

高齢者の方は出来る事が出来なくなるのは簡単だけど、出来る事を継続するのはかなり難しい。

そして私たちはそれを継続して頂かなければならない。
そうでなければその方のできる事がどんどん少なくなってしまうからだ。

そういう中で利用者の方が排泄の失敗をしてしまった時。
この時のメンタルのケアがとても難しい。

排泄の失敗と言うのはご本人にとってかなり精神的ダメージを伴う。

それをきっかけに一気に認知症の症状が進行してしまう方も多い。

その時僕ら介護師が如何にご本人の尊厳を傷つけないように対応できるかが重要になると思う。

つい先日もそんな事があった。
「誰でも多かれ少なかれある事で、気にする事は無いよ」と話しながら、話題を変えて何事も無かったかのようにさり気なく後片付けをした。

後から「あんな対応で良かったのだろうか?もっとご本人の尊厳を傷つけない対応は無かったろうか?」と自問自答するし、スタッフ同士でも話し合ったりする。

応えは一つではないから難しい。

話は変わるが、「小規模多機能」は利用者さんのご家族との関わりも非常に多い。

通って来られる方は毎日の送迎時にご家族の方とお会いするし、訪問に伺う利用者さんは同居のご家族がいらっしゃったり、独居の方なら定期的にご家族と連絡を取り合ったりする。

そういう意味でご家族との連携やコミュニケーションはとても重要で、ご家族の方との信頼関係も構築していかなければならない。

利用者さんとご家族の方の背景にはとても複雑な人間関係が隠れている場合も多い。

本当に色んなことに気を配りながらの仕事であるけれど、利用者さんの笑顔を見ると本当に心から嬉しく元気がみなぎってくる。

自分もいつか通る道かもしれない。

自分もこんな風に過ごせたらいいなと思える環境作りをして行きたいと思い、日々仕事に励んでいる。
ラベル:認知症 介護
posted by hiro at 00:47| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2012年03月05日

今夜も夜勤(^^)

ここの所、夜勤の割合が多いです。

と言うのも僕の所属する事業所内でスタッフ10名のうち夜勤に対応できるのが4名なので、4名で回していると必然的に一人月に7~8回の夜勤になるんですね。

7回夜勤が入ると言う事は1回の夜勤で2日取られますから約半月は夜勤と言う事です。

プラス公休が6~8位有るので、日勤が週2日位になってしまいます。

日勤が少ないと日中通われている利用者さんや訪問に伺う利用者さんと接する時間が少なくなって、その方々の日々の変化などに気付かなかったりするのが少し気になります。

勿論、日勤帯のスタッフからの申し送りや記録などがありますから目を通しますが、実際に見聞きするのとはイメージが違うんです。

昨日は数少ない日勤で、久し振りに訪問で伺うお爺ちゃんのお宅に行ってきました。

家に入るなり
「お~hiroさん、あんたずいぶん久しぶりだなぁ」
「そうだね~、夜勤が多くてなかなか来れなくてね」
「あんた、道忘れて迷ってるかと思ったよ」
「そんな事ないよ。○○さんの家、忘れるわけないっしょ。でも、元気そうで良かった(^^)」
「そうか~、まぁ、座ってゆっくりしなさい」
「そうだね、じゃあチョットだけ・・・」

なんて言うやり取りで、一応ちゃんとバイタル等の測定や清掃などの環境整備、薬のセットに食事の準備・見守り、翌日の食事の段取りを1時間チョットで終わらせ戻ってきました。

単に介護だけではなく、こう言う何気ない会話の中で信頼感を築きながら身体やメンタルの変化の観察をして記録に落とし、必要があれば上司や家族に報告します。

この利用者さん、3年前に奥さんを亡くし去年、実弟と義弟を立て続けに亡くし息子さんは北関東の方に居て独居なので色んな意味で心配な方なんです。

他にも似たような境遇の方がいらっしゃいますので気は抜けません。

だから日勤帯の仕事もあまり離れたくないんです。

この仕事に就いてようやく1年と8ヶ月目。
まだまだ駆け出しで、勉強する事が沢山あります。

夜勤も嫌いでは無く、むしろ好きですが、やはりバランスが取れていたほうが良いですね。

夜勤は夜勤で、日中見られない利用者さんの様子も分って色々な気づきもあります。

夜勤は17時から翌朝9時までの16時間と結構な長丁場ですが色々やっているとあっという間に終わってしまいます。

日勤・夜勤どちらも楽しいです。

長年勤めた営業職から全く畑違いの介護の世界への転職。
戸惑いも多かったけど充実しています(^^♪

毎日、出勤するのが楽しみでついつい早く会社に行ってしまいます(^^)

ラベル:認知症 介護 
posted by hiro at 16:17| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする